尖圭コンジローマの発生動向、2019年
国立感染症研究所 感染症疫学センター
2021年1月現在
(掲載日:2021年2月25日)
尖圭コンジローマは、ヒトパピローマウイルス6、11型などのウイルス感染症を原因とし、生殖器等に隆起性の病変を作る疾患である。感染症発生動向調査では、地方自治体が定めた国内約1000の性感染症定点医療機関が報告しており、定点医療機関数は2000年以降増加している(2000年887、2019年983)。地方自治体が定めた性感染症定点医療機関が「症状や所見から尖圭コンジローマが疑われ、かつ、届出のために必要な臨床症状により、尖圭コンジローマ患者と診断した場合」症例を月ごとに集計し、尖圭コンジローマとして報告している。届出のために必要な臨床症状としては「男女ともに、性器及びその周辺に淡紅色又は褐色調の乳頭状、又は鶏冠状の特徴的病変を認めるもの」となっている。
感染症発生動向調査における尖圭コンジローマの定点当たり報告数は、男性では2005年をピークに減少し、2012年から再び増加傾向であった。女性では2005年をピークに減少傾向であった(図1)。
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図1.感染症発生動向調査における尖圭コンジローマ定点当たり報告数、2000-2019年
5歳毎の年齢階級別定点当たり報告数は、男性では2017年以降20代後半が最も多く、増加傾向であった(図2)。また、2009年以降40代後半以上では増加傾向であった。
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図2.男性の年齢階級別尖圭コンジローマ定点当たり報告数、15歳以上、2009-2019年
女性の年齢階級別定点当たり報告数は、2009年以降20代前半が最も多かった(図3)。2009年以降、40代から50代前半で増加していたが、10代後半と20代では減少していた。
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図3.女性の年齢階級別尖圭コンジローマ定点当たり報告数、15-59歳、2009-2019年